もっとドラマティックな写真を撮りたい

RAW現像のコツを掴んでから写真撮るのが一層楽しくなった。
今まで自分には到底ムリだと思っていたような表現が出来るようになって嬉しい。

でも今は完全にライカの表現力に助けられている感じがすごい強い。
とりま適当に撮ってもなんかいい感じになる、みたいな。
Instagramを見ていると沢山のインスピレーションを受ける。
自分も撮ってみたいと思えるような写真がいっぱいだ。

中にはがっつりレタッチしたり合成したりしているものもある。
「そういうのは邪道だ」って言う人が必ず一定数いるけど、俺は全然アリだと思う。
昨今、絵も写真も音楽も、デジタルによる後処理はしてない方がめずらしい。
料理と同じだ。調味料を邪道と言う人はいないだろう。圧力鍋がチートなんて聞いたことない。

とにかくもっと自分のイメージを投影出来るようになりたい。
心像の投影っていうか、風景を観たまま撮るっていうよりは感じたままに撮る。
「あの木漏れ日、綺麗だな」って思ったら、その感情を出来るだけ表現したい。
そのための料理方法として、RAW現像はとても自分に合っているようだ。

数日前、「君の名は。」を観た。
新海誠監督の作るアニメは、どれも背景美術がとんでもなくすごい。
今作も例に漏れず、いや、より一層すごかった。
その背景はただリアルに描き込んでいるのではなくて、キャラクターやストーリーを浮き立たせる工夫がいたるところにされている。
俺はこの記事を読んで感銘を受けた。

よく見ると、背景の描写は物理的に矛盾だらけだと言うのだ。
太陽が2つないとおかしい陰影。主体を強調させるための空間の歪み。
それらの「演出」がパッと見で違和感のないように巧妙に施されている。
とんでもなく手間のかかる、そして技術力の要する作業だ。

こういったテクニックを自分のものにするには、まず自分は何を表現したいのかを強く意識する必要がある。
心の解像度を上げなきゃいけない。
今感じる心の状態を増幅して、表現に落としこむ。
まだまだ道のりは長い。

投稿者:

Takuya

Digital crafts(man|dog). Love photography. Always making otherwise sleeping. born in 1984.

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