パンク精神で自分を貫け!「ビジネス・フォー・パンクス」

あなたがもし批判にひれ伏しているのなら。
あなたがもし自分に自信が持てないのなら。
あなたにもし行動する勇気が足りないなら。

この本をお勧めする。

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僕は心が弱い。批判を受けるとすぐに心が折れそうになる。
そんな自分はこの本を読んでとても勇気づけられた。
ひいては、生き方の価値観も変わった。

パンク道を貫く「BrewDog」

この本を書いたジェームズ・ワット氏は、ブリュードッグというクラフトビールの会社の創設者だ。
創業から8年で80億円を超える売上を達成した。
大量生産で安売りされるビールに嫌気が差して、本物のビールを追い求めて作られた会社だ。

この本が「パンクスのためのビジネス」と銘打っているのは、パンク文化が反骨精神とDIY精神の賜であり、ジェームズ氏がそこから多くのことを学び実践して成功したからだ。
言い換えれば、反骨精神とDIY精神を貫くためのビジネス書だ。

読んでいて、まるでパンク・ロックを聴いているかのごとく気分が高揚するのを感じた。
それぐらい情熱にあふれていて、文章からそれがにじみ出ている。
今すぐ動きたくなる。
そんな同書籍の中でも特に共感した部分を抜粋して紹介したい。

とにかく信じることだ

自分の考えを強く信じるほど、他人の言うことに頼らなくてよくなる。
自分の考えが素晴らしければ、その分、他人の言うことはどうでもよくなる。
自分がどんな世界を実現したいのかは、自分でわかっているだろう。

自分がやりたいと思って始めた事なら、とにかく信じ抜こう。
もし自分に自信がなかったら、全てが議論の対象になってブレブレになる。
狼狽している事業を応援したいとは誰も思わないだろう。
批判など聞くに値しない。人の言うことなど聞くな。
自分の信じる価値を最高にまで昇華するんだ。

最高のクオリティが前提

売り込まなくても買ってもらえる商品ができないうちは、そもそも商売を始めてはいけない。

安売りしない。
顧客に媚びへつらわない。
批判を気にしない。

そのためにはどうすればいいか?
それは大前提として、最高クオリティのモノが提供できる事だ。
自分のこだわりを大事にするんだ。
それがあなたのプロダクトが選ばれる最大の理由になる。

万人を喜ばせようとしてはいけない

評価が分かれるのは大歓迎だ──古びたルールを壊す連中はそう考える。
セックスピストルズは全員を幸福にしようとはしなかった。

これは37signalsのDavid Heinemeier Hanssonも全く同じことを言っている
完璧に受け入れられるプロダクトなんて有りえない。
みんな違うんだから。
「俺はお前の商品よりあっちの方が好きだ。」
大いに結構だ。

大事にすべきは、自分のプロダクトを良いと言ってくれる人だ。
不平不満を言う人は相手にするな。
万人に迎合した結果できあがるのは、色を混ぜすぎて灰色一色になった絵画のようなものだ。

一番まずいのは、他人がどう思うかを気にしてしまうことだ

何を言われようが、何に逆らおうが、どんな評価を受けようが構うことはない。
とにかく楽しめばいい。

他人が気になるのは、自分に自信が無いからだ。
これはもうプロダクトがどうというレベルの話ではなく、生き方の話だ。

「いいね」や「リツイート」の数ばかり気にして10分おきにTwitterやfacebookを開いては承認欲求丸出しの投稿をしている人はヤバい。
それは自分の事なんだけど。

他人の目を気にする時間とエネルギーを、もっと大事な事に使うべきだ。

才能と知恵があれば、それで世の中に名が広まる

目を向ける価値のあることをしていれば、見る目のある人たちが、こちらの想像より早く見つけ出してくれる
価格競争や宣伝競争に飲み込まれるのではなく、自分たちの価値観や情報、情熱をどれだけ顧客に伝えられるかを競うべき

このご時世、ソーシャルメディアによって高速に情報が行き交い互いの距離が縮まっている。
だから、いい商品があれば驚異的なスピードで独りでに広まっていく。

消費者は従来のマーケティングで売り込まれる量産品より、自分で発掘した希少品のほうに共感する。

大いに共感した。
広告をクリックするのは、なんだか自分が情弱であることを認めた気がして、負けた気持ちになる。
最も重視すべきはユーザの口コミだ。
口コミを広げてもらうために費やすべきコストは広告なんかではなく、自分たちの価値観や情報、情熱を発信することだ。

とにかく楽しむこと

同書ではファイナンスの考え方やブログに書くネタの例など具体的なアプローチも記載されています。
本エントリでは精神論を中心に取り上げてみました。
今の自分が求めている言葉だったからです。

ビジネス書のていで書かれていますが、ジャンルを問わずあらゆるクリエイターに響く言葉が沢山載った本だと思いました。

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