jshintで”Redefinition of Promise (W079)”が出た時の対処方法

jshint v2.5.x 以降で、以下のようなコードを書くと、jshintさんに叱られます:

var Promise = require('bluebird');

そんな時は、.jshintrcファイルに以下の項目を追記しましょう:

{
  "predef": [ "-Promise" ]
}

参考

Evernoteでノートブックをグループ化する方法

Evernote

出来ないと思い込んでいたらすごく簡単に出来たのでご紹介。
操作としては、 iPhoneのホーム画面でアプリをグループ化するのと全く同じ方法 で出来ます!
Evernote公式のビデオがわかりやすかったので、ご覧ください。

キャプチャから方法をかいつまんで説明します。

Evernote_stack_1

グループ化したいノートブックをクリックしたままマウスを動かして、別のノートブック上で指を離します(ドラッグ&ドロップ)。
すると、2つのノートブックがグループ化されて一つになります。

Evernote_stack_2

グループを2回クリックすると、中身が展開されて、グループ化した2つのノートブックが表示されます。簡単ですね!

Evernote_stack_3

Evernoteでは、このグループのことを スタック(Stack) と呼んでいます。
Googleなどで検索する際にはStackと打つと情報が見つけやすいと思います。

MongoDB v2.8.0-rc0 がリリースされた

昨日の深夜に、MongoDB v2.8.0-rc0(Release Candidate) がunstableでリリースされました。Stable releaseまでいよいよ秒読み開始です。
個人的にアツイのは「Improved Concurrency」なので少し説明します。

ドキュメントレベルのロック

待ちに待ったdocument-level lockingです。
MongoDBは書き込みが弱い事が自分の中で有名(笑)ですが、それが大幅に改善されます。

MongoDB 2.6(stable)では、データベースレベルの書き込みロックです。
つまり、あるデータベースのコレクションに対して書き込みを行っている間は、同じデータベースのどのコレクションに対する読み書きもできないということです。
これがドキュメントレベルになることによって、同一のドキュメント以外なら読み書きできるようになる、という事です。

下図は、カンファレンスでのデモンストレーションの様子のキャプチャです。
同時に複数のクライアントが書き込みオペレーションを実行しています。
赤いグラフで縦軸が書き込み数です。左側の小さい山がdb-level lockingで、右の大きな山がdoc-level lockingです。
書き込みパフォーマンスが大幅に改善している事がわかります。

mongodb2.8-document-level-locking

昔は書き込みロックはグローバルだったのを考えると、やっとまともに使えるようになったなぁという感じです。

そのほかのアップデート

プラッガブルなストレージエンジン

MongoDBのストレージエンジンはあんまり性能が良くない事で評判なんですが、プラッガブルになった事でMySQLみたいに付け替え可能になりました。
これで有志による性能がより高いストレージエンジンの開発が期待されます。

圧縮

On-dick compressionによってI/O効率が30〜80%よくなるそうです。

参考

さらに詳しい情報は以下をチェックしてください。

[JavaScript] Getter/Setterをオブジェクト初期化子で定義する方法

JS

koaのソースコード を読んで知ったのでメモ。

一般的な定義方法

JavaScriptではオブジェクトにSetter/Getterを定義できます。
Setter/Getterとは、プロパティの設定時・参照時に呼び出されるメソッドのことです。

一般的には以下のように定義します:

var o = function() {};
o.prototype.__defineGetter__("b", function() { return this.a + 1; });
o.prototype.__defineSetter__("c", function(x) { this.a = x / 2; });

var i = new o();
i.c = 10;
console.log(i.b);

オブジェクト初期化子を使った定義

このSetter/Getterは、オブジェクト初期化子を使っても定義できます。

var o = {
  a: 7,
  get b() { return this.a + 1; },
  set c(x) { this.a = x / 2; }
};

var i = Object.create(o);

このように、get, setプレフィックスをつけて関数を定義します。

ブラウザ側で使う際の注意

MDNのドキュメント によると、ブラウザ実装状況は以下の通りです:

機能 Firefox (Gecko) Chrome Internet Explorer Opera Safari
基本サポート 2.0 (1.8.1) 1 9 9.5 3

サポートされていない場合 (特にIE6-8において) 、スクリプトはシンタックスエラーを引き起こします。

参考資料

[nodejs] DynamoDB ODMのvogelsをJSON形式に対応させた

DynamoDB

DynamoDBがJSONデータをサポートした

今月(2014年10月10日)のことですが、Amazon DynamoDBがいろいろアップデートしました:

その中でもJSONデータサポートは注目のアップデートです。
これは具体的にどういうことか説明します。
DynamoDBはスキーマレスのNoSQLです。
これまで、カラム(属性)には単一データまたはセット(重複を許さない配列)が格納できました。
しかしながら、入れ子構造は格納できませんでした。
JSONデータのサポートとは、この入れ子構造が取り扱えるようになったということです。
つまり、MongoDBのように、JSON形式のデータをそのままデータベースに格納できるようになったのです。

既存ODMライブラリに手を加えて対応させた

node.js向けのODMライブラリにはいくつかあります。
vogels はその中でもいい感じのライブラリです。
しかし残念ながら、あまり精力的にメンテナンスされてるとは言いがたく、今回のアップデートに対してもまだ対応していない様子です。
そこで、自分で対応させてみることにしました。
フォークしたものがこちらにあります:

いちおうプルリクしてありますが、マージされるのを待てません笑

vogelsの使い方

まずは基本的な使い方をドキュメントから引用してざっくり説明します。
次に、入れ子構造のデータを扱うための方法を説明します。

設定

AWS SDKのキーをファイルから設定します。

var vogels = require('vogels');
vogels.AWS.config.loadFromPath('credentials.json');

もちろん直接値を渡して設定もできます。

var vogels = require('vogels');
vogels.AWS.config.update({accessKeyId: 'AKID', secretAccessKey: 'SECRET'});

基本

データモデルの定義方法は以下のとおりです:

var Account = vogels.define('Account', function (schema) {
  schema.String('email', {hashKey: true});
  schema.String('name').required(); // name attribute is required
  schema.Number('age'); // age is optional
  schema.Date('created', {default: Date.now});
});

ハッシュとレンジキーを指定しての定義:

var BlogPost = vogels.define('Account', function (schema) {
  schema.String('email', {hashKey: true});
  schema.String('title', {rangeKey: true});
  schema.String('content');
  schema.StringSet('tags');
});

書き込み:

Account.create({email: 'foo@example.com', name: 'Foo Bar', age: 21}, function (err, acc) {
  console.log('created account in DynamoDB', acc.get('email'));
});

読み込み:

Account.get('test@example.com', function (err, acc) {
  console.log('got account', acc.get('email'));
});

簡単ですね!
クエリやセカンダリインデックスなどの使い方はドキュメントを参照してください。

入れ子構造の取り扱い方

ここからが本題です。
DynamoDBでは、MapとListという新しいデータ型を追加することで入れ子構造の格納を実現しています。
先述の通り、vogelsではスキーマを定義して、それに合わせたデータを出し入れします。
vogelsで入れ子構造を取り扱うには、このスキーマをMapとListを使用して定義します。

Map

MapはJavaScriptでいうオブジェクトです。まずは以下の例をみてください。

var Photo = vogels.define('Photo', function (schema) {
  schema.String('userid', {hashKey: true});
  schema.Map('location');
});

Photo.create({userid:'john', location: {name: "東京タワー", latitude:35.65858, longitude: 139.745433}}, console.log);

この例では、Photoモデルのlocation属性がMap型として定義されています。
中身には、場所に関するデータが格納されています。
単純ですね!
もちろん、このlocationの中身もスキーマで定義できます。

var Photo = vogels.define('Photo', function (schema) {
  schema.String('userid', {hashKey: true});
  schema.Map('location', function(schema) {
    schema.String('name');
    schema.String('latitude');
    schema.String('longitude');
  });
});

Mapの中に更にMapを格納することもできます
Mapの中身のスキーマを定義しなかった場合、未定義となり制約は与えられず、自由なフォーマットのデータが格納できます。

List

ListはJavaScriptでいう配列です。使い方は以下のとおり。

var Photo = vogels.define('Photo', function (schema) {
  schema.String('userid', {hashKey: true});
  schema.List('likes');
});

Photo.create({userid:'john', likes: ['emily']}, console.log);

こちらも直感的ですね。
Listの各要素の形式が同じで尚且つMap型の場合は、以下のように要素のスキーマを定義できます。

var Photo = vogels.define('Photo', function (schema) {
  schema.String('userid', {hashKey: true});
  schema.List('likes', function(schema) {
    schema.String('userid');
    schema.Date('likedAt');
  });
});

MongoDBとの併用はかなりイケてる?

JSON形式のドキュメントがそのまま格納できるDBMSとして、有名なのはMongoDBです。
今回のJSONサポートによって、DynamoDBはMongoDBと同じフォーマットでデータを取り扱えるようになりました。
これは、「併用しやすい」という事です。
併用すると何が嬉しいか、考えてみます。

DynamoDBは運用コストが低くスケーラビリティが高いのがウリのデータベースです。
その代わり、検索の柔軟性を犠牲にしています。
それに対してMongoDBは検索の柔軟性が高いのが強みです。
しかしながら、DaaSは価格が高いし自分で運用するのは大変です。
DynamoDBとMongoDBを併用することによって、互いの弱みを補い合えるかもしれません。

MongoDBを既に使っていた人にとっては、すごい良いニュースではないでしょうか。

iPhotoがアプリケーション切り替え時に「最後の読み込み」画面に強制遷移してしまう問題への対処法

iPhotoである問題に数年間苛まれていて、ずっと解決じまいでした。
それは、iPhotoを使っていて一旦Finderなど別のアプリに切り替えてからまたiPhotoへ切り替えた時、どの画面を表示していようと強制的に「最後の読み込み(英語だと”Last Import”)」画面に遷移してしまうというものです。

「最後の読み込み」画面とは、iPhoneやiPadから最後に取り込んだ写真の一覧を表示する画面です。

僕の場合、以下の手順で解消しました:

  1. iPhoto Library があるフォルダを開く(通常は ホーム > 写真)
  2. iPhoto Libraryを副クリック(Ctrlを押しながらクリック)して、ポップアップメニューを表示。メニューから「パッケージの内容を表示」を選択。
  3. “Auto Import”フォルダを探して開く
  4. そのフォルダの中身を全て削除する

フォルダの中身ですが、Finderだと隠しファイルが表示されません。
隠しファイルを削除するには、「ターミナル」を起動して以下のコマンドを打ち込みます。

$ cd "iPhoto Libraryへのパス"
$ ls -la "Auto Import/"
$ rm "Auto Import/.*"

これで無事直りました。よかったよかった!

参考

Locate your iPhoto Library ? in home > Pictures.
Bring up the contextual menu on iPhoto Library and select Show Package Contents.
Locate the “Auto Import” folder and open it.
Remove its contents ? which probably consist of empty folders or other stuff that can’t be imported.

via iPhoto automatically jumps to last import

iOSのクラッシュログファイルをシンボリケートする

どこでクラッシュしたのか見通しを良くする

Appleから受け取ったクラッシュログは、クラッシュした状態のスタックトレースをバイナリ上のアドレスで示されています。
このままだと、内容を見てもソースコード上のどこが悪いのかさっぱり分かりません。
シンボリケートとは、主にバイナリ上のアドレスからソースコードの場所を突き止める事をいいます。

使用するコマンド

クラッシュログのシンボリケートにはsymbolicatecrashコマンドを使用すると便利です。
XCode 6では以下のパスに存在しています。

/Applications/Xcode.app/Contents/SharedFrameworks/DTDeviceKitBase.framework/Versions/A/Resources/symbolicatecrash

/usr/bin あたりにシンボリックリンクを貼っておくと吉。

必要なファイル

クラッシュログを吐いたバイナリと同じビルドのもので、以下が必要です:

  • appファイル
  • dSYMファイル

XCodeのOrganizerを開き、アーカイブ一覧から該当のビルドを探します。
次に、該当ビルドの項目を右クリックしてShow in Finderします。
開かれたディレクトリに、上記二つのファイルが存在します。

シンボリケートの実行

以下のように実行します。

export DEVELOPER_DIR="/Applications/Xcode.app/Contents/Developer"

symbolicatecrash -v crashファイル dSYMファイル appファイル

トラブルシューティング

DEVELOPER_DIRを予め設定しておかないと、以下のようなエラーが出ます。

Error: "DEVELOPER_DIR" is not defined at /Applications/Xcode.app/[snip]Resources/symbolicatecrash line 53.