PhantomJS 1.9.xは古いWebKitを使っている
GUIを持たないヘッドレスブラウザのPhantomJSは、ウェブでのフロントエンド開発においてそのテストに適したツールです。
このPhantomJSは、QtWebKitをベースに開発されています。
HTML5やCSS3をふんだんに使ったイマドキのウェブサービスを開発している場合、PhantomJSを使ってテストしようとすると上手くいかない場合があります。
これは、使用しているWebKitが古いために起こる問題です。古いWebKitではJavaScriptCoreも古いので、JavaScriptの新しい機能も一部使えません。
どのような機能が使えないのかは、Supported Web Standards に明記されています。
このページには書かれていませんが、Web fontsも使えません。これは前回の記事で使えるようにする方法を書きました。
PhantomJS向けのshimsまとめ
前述の通り、PhantomJSは古いWebKitをベースにしているため、HTML5のAPIやJavaScriptの新機能が使えません。
自分が確認した限りで使えなかったAPIを使えるようにするshimをまとめました。
以下の機能が使えるようになります。
- Function.prototype.bind
- History API
今後も適宜更新していこうと思います。
https://gist.github.com/noradaiko/12cbaf8a1674e3b8c8e6.js
参考になれば幸いです!